前回肥満の原因についてお話しましたが、では実際に肥満とはどう判断するのか?どこからが肥満であるのか?
診察をしていて思うことは、飼い主さんがご自身の愛猫の体重を把握していなかったり、太っていても太っていると認識していないことがよくあります。
毎日接していると細かな体重変化には気付きにくいので、家で体重を測ることはその変化に気付いてあげる第一歩です。
ご自宅にある体重計でいいので猫ちゃんを抱っこして体重計に乗り、後からご自身の体重を引いてもいいですし、キャリーに猫ちゃんを入れた状態で重さを測り、後からキャリーの重さの分だけ引いても構いません。
週に1度くらいは体重測定を習慣にしてみてください。
実際にその子が肥満かどうかは脂肪や筋肉のつき具合をみて判断します。つまりは触って判断するので体重の数値だけでは太っているかはわかりません。
しかし胸を触って肋骨が触れないようなら、それは明らかに肥満です。
正確な体格診断は獣医師に触診してもらうと良いでしょう。
痩せすぎも太りすぎも病気のサインである可能性があります。個々の猫ちゃんの理想体重を把握し、それを維持できるように心がけてあげてください。