病態
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、特に10歳以上のねこちゃんに多い病気です。
症状
多くの症例で性格の変化がみられます。短気で怒りっぽくなったり、よく食べるのに痩せてしまったり、認知症のように意味も無く鳴くことが多くなることもあります。嘔吐、便秘、下痢のような消化器症状を示す症例も多いです。放置してしまうと心疾患などを併発します。さらに腎臓疾患が重度に進行している場合は治療そのものが出来ず、すでに手遅れのケースも見受けられます。
検査・治療
血液検査で甲状腺ホルモンの測定を行い診断します。併発疾患が多い病気のため、診断された場合はレントゲン検査や超音波検査、尿検査などを組み合わせて総合的な診察を進めていくことも多いです。
治療は主に甲状腺ホルモンの産生を抑制する目的で毎日の投薬が生涯に渡って必要となります。薬での管理が難しいケースでは食事療法を検討することもあります。
治療開始後も定期的な診察と検査が必須になります。
池堂獣医師からのアドバイス
甲状腺の病気の症状は様々であるため、症状だけで病気を推定・判断することは困難です。異常に気づいてあげるには、健康診断と定期的な血液検査がオススメです。実は私のチャチャもこの病気になってホルモン治療薬を投薬しています。
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