病態
犬では「フィラリア症」は非常に有名ですが、この同じフィラリアが猫にも寄生することはあまり知られていません。犬と同じように蚊が媒介して猫に感染します。東京都世田谷区の調査では、10%を超える割合でフィラリア症が確認されており、都市部でも蔓延する病気だと認識され始めています。またフィラリア陽性の30%は室内猫だったとの報告もあり、犬と同様、室内飼育であってもフィラリア予防は重要であると考えられます。
症状
咳が主な症状と言われますが、ほとんど症状が出ないことが一般的です。むしろ症状が出ずに、突然亡くなってしまい、大学病院などでは死後剖検にて発見されることもあります。フィラリアが心臓血管系に到達すると猫は身体が小さい分、犬よりも症状は重篤化しやすいためと言われています。
検査・治療
犬と同じく血液検査やレントゲン検査、心臓超音波検査で調べますが、診断率が低いため、生前や事前に検査で診断が出来ないこともあります。それゆえ、まずは感染させない予防医療が非常に重要になります。
池堂獣医師からのアドバイス
猫のフィラリア予防は背中に滴下するタイプのお薬で行います。
この予防薬は月に1度、皮膚に塗布することでフィラリア感染のみならず、ノミや一部のダニ、お腹の寄生虫なども同時に駆虫できるという優れものです。
予防可能な病気を未然に防ぐことで、猫たちが健康に暮らす助けとなれば嬉しいです。。
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