最近、「ひも状の異物を食べてしまった」と来院されるネコちゃんが多く見られます。
あるネコちゃんはプレゼントのラッピング用リボンで遊んでいるうちに飲み込んでしまい腸閉塞を起こし開腹手術を受けました。また別のネコちゃんはリボンを飲み込んでしまいましたが、運よく便と一緒に出てきました。他にもスーパーのビニール袋を食べてしまい腸閉塞を起こし開腹手術を受けた子もいます。
幸い、どの子も元気に退院していきましたがやはり異物は大変危険です!!
異物誤食による症状は主に嘔吐、下痢、食欲不振などの消化器症状です。「吐くのはいつものことだから…」と様子を見ていると気づかぬうちに腸につまってしまう場合があります。万が一、異物を食べてしまったときはできるだけ早く病院を受診してください。そして何よりも異物を口にしてしまう環境を作らないこと!「食べるわけないだろう…」その気の緩みが大きな事故を引き起こすかもしれません。
・細長いひも状のもの(毛糸、リボンなど)
・ビニール袋
・猫用のおもちゃ(ねずみ、猫じゃらしなど)
・布製品(タオル、フリースなど)
以上のものはネコちゃんがよく口にしてしまう異物です。おもちゃなどを与えっぱなしにしないように気を付けましょう。
異物誤食癖のあるネコちゃんは特にご注意を!!一度、部屋の中を見回し危険と思われる物はネコちゃんの手や口の届かないところにしまっておいて下さい。
不幸な事故を招かない様、心よりお願い申し上げます。