病態
膵臓から分泌されるインシュリンは細胞内にグルコースを取り込ませ、血糖値を下げるという作用があります。インシュリンの分泌量が低下してしまう、または、インスリンに対する体の反応が悪くなることで血糖値が異常に高くなります。これにより、腎臓、眼、神経など、身体の各部に様々なダメージが出る病気と認識する必要があります。
症状
多飲多尿を示すことが多く、肥満している猫ちゃんに多く見受けられることが特徴です。かなり悪化した状態になるまではっきりした症状を示さないこともあります。重篤な症状の中に糖尿病性ケトアシドーシスと言うものがあり、早急な救命治療が必要となります。
検査・治療
尿検査、血液検査で診断していきます。初期治療には入院が必要になることが多いです。基本的な治療は食事療法(体重管理)とインシュリン注射になります。糖尿病用の療法食のみを食べてもらい、毎日のインシュリン注射で血糖値をコントロールしていきます。
池堂獣医師からのアドバイス
発症初期はこまめな通院や検査が必要となり、治療は生涯に渡ることが多いです。安定した治療に入ると、病気になる前と変わらない生活が送れるようになります。治療には飼い主様の協力が必要なので、私と力を合わせて頑張りましょう!太り気味のねこちゃんは、予防のためにもダイエットもしてきましょうね。
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