猫専門病院ノアのねこ舟

【猫の胸腔内にできた腫瘍】

今回は胸の中に腫瘍ができて完治まで至った猫ちゃんについてのお話です。

4月1日、何度も何かを飲み込もうとする仕草をする、口がずっと半開きになっているという症状で来院されました。

口の中をのぞくと舌の裏が水ぶくれみたいに膨らんでいました。

初めは唾液腺の異常を考え色々検査を進めていくと、胸部レントゲン検査で前縦隔と呼ばれるエリアに異常な影をみつけました。

その後、超音波検査で構造物の確認、針を刺して細胞診検査、全身麻酔をかけて造影CT検査など診断、治療に結びつける為に順に検査を進めていきました。

そして、あらゆる検査データより胸の中の腫瘍は胸腺腫の疑いというところまでたどり着き、外科手術で摘出することになりました。

6月に予定していた手術までの間、ステロイドを投薬してもらい、少し腫瘍が小さくなった上で手術に臨むことができました。

手術は胸骨という胸の真ん中にある骨を切って胸の中にアプローチする方法で行いました。

胸を開くと骨のすぐ真下に腫瘍が存在し、周りの組織を傷つけないように慎重に腫瘍を剥離しながら全部摘出することに成功しました!!

手術後は少し胸水を貯めていましたが、術後管理をしていく中でそれも改善し、元気になるところまで見届けてから退院する運びとなりました。

摘出した腫瘍の病理組織検査の結果は『胸腺腫』でした。

術前の検査で予想していた通りの結果であり、無事に手術も乗り越えてくれて本当に良かったです😂

8月現在、手術で剃った胸の毛は綺麗に生え揃って元気に過ごしてくれているそうです♪

今度は9月に定期検診で会える事を心より楽しみにしています😊