猫専門病院ノアのねこ舟

血液検査で何がわかる? Part.1

 

血液検査とはその名のとおり、血液を抜いて調べる検査です。

調べることができる内容は様々ありますが、当院の健康診断コースで調べる項目は以下の内容です。

 

①完全血球計算

②血液化学検査

③甲状腺ホルモン

④心臓疾患マーカー

⑤膵臓疾患マーカー

⑥糖尿病のマーカー

 

それでは順に詳しく説明していきましょう。

①完全血球計算

 血液中には顕微鏡で確認可能な細胞が存在します。それは赤血球、白血球、血小板といいます。

赤血球数やヘモグロビン濃度などを測定することで貧血や脱水、赤血球増加症の有無を調べることができます。

 次に白血球についてですが、白血球には5つの種類があります。それは好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球といいます。

白血球は炎症や感染症等で変動しますが、5種類の変動を見ることで詳細に体の中の異常をみつけることができます。

最後に血小板についてです。血小板は出血している部位で働き、止血作用を示します。血小板数の異常が認められると出血を伴う病気の可能性が考えられるので早めの対応が必要となります。

 

次回は血液化学検査についての説明です。