先日、野良猫さんが産んだ子猫を引き取ったということで身体検査を目的に生後1ヶ月の子猫が来院されました。
保護された方が一度シャンプーをしたということで、毛並みや見た目は綺麗でした。
ところが身体検査を進める中で『あれ??』と思う所見が…。
診察台にパラパラと黒い砂粒みたいな物が落ちたのです。濡らした綿花でそれを拭うと砂粒は溶けて赤く染まりました。
と言うことは…
ノミ寄生確定です!!
今の季節、ノミやマダニなどが活発に活動する季節なので、外猫さん達は寄生されている可能性が非常に高いです。
ノミは瓜実条虫というお腹の寄生虫を媒介したり、アレルギー性皮膚炎を引き起こしたりするので、寄生されないように予防をすることが大切です!!
ノミに寄生された子猫ちゃんは同居の先住猫さんもいるお家だったので、すぐさま駆虫薬を投与しました。
駆虫薬を投与した瞬間から子猫ちゃんの身体からどんどんノミの成虫が飛び出してきて、駆虫薬の効果が即効で発揮されていました。

その日は同居猫さんにもノミ・マダニの予防薬を待って帰ってもらいお家で塗布して頂くようにしました。
多頭飼育だと一匹が感染すると他猫にも移って大変な事になります!!
皆さん、予防できる病気は動物病院で処方される医薬品を使ってしっかり予防してあげましょうね!!
家から出なくても飼い主さんがノミを家に持ち込んでしまい、家猫の身体で大量発生してしまった例も経験してます。
家の中だから安心という保証はありませんので、ご注意ください⚠️