Part.2に引き続き血液化学検査についてお話します。
蛋白や肝臓についてのお話が前回の内容でしたので、今回は血糖、腎臓、膵臓に関するお話です。
<血液化学検査の項目>
血糖値のことで糖尿病や低血糖の診断に用いられます。興奮やストレス、ステロイドの影響により上昇する場合もあります。
・グルコース(Glu)
膵臓から分泌される消化酵素で、膵炎の指標として用いられます。
・アミラーゼ(Amy)
・リパーゼ(Lip)
腎臓から排泄される代謝産物で腎機能が低下すると上昇します。
・尿素窒素(BUN)
・クレアチニン(Cre)
・対称性ジメチルアルギニン(SDMA)
骨代謝に関与し、腎臓や副甲状腺の疾患などで変動します。
・リン(P)
・カルシウム(Ca)
これらは電解質と呼ばれ細胞の浸透圧調節や体内の酸-塩基平衡(pH)調節、神経伝達などの重要な機能を担っています。
腎疾患、内分泌疾患、脱水、嘔吐、下痢等の様々な病態で変動します。
・ナトリウム(Na)
・カリウム(K)
・クロール(Cl)
さて、これで血液化学検査に関する説明はおしまいです。健康診断を受けた後の結果の解釈の参考にな
れば幸いです。次回はホルモンや色々な病気に関わるマーカーのお話をします。