先月、『呼吸がおかしい』という症状を主訴に来院された猫ちゃんが2頭いました。

そのうちの1頭は半年以上前に乳腺腫瘍を摘出した経歴のある猫ちゃんで、手術を受ける時点で腎機能が低下していることもあり、定期的に点滴通院していました。

 

いつも順番が来て「Mちゃん、こんにちは♪」と声をかけると、「ニャ~♪」と返事をしてキャリーバッグから出て来てくれる、とっても可愛らしい猫ちゃんでした。

 

なので、その日の診察もいつもの様に点滴かと思い呼び入れると、なんだか様子がおかしく、とてもしんどそうな呼吸をしていました。

いつもと違う様子に飼い主さんも気付いておられたので、すぐさま状態を確認してレントゲン検査を行いました。レントゲンで見た胸の写真はほとんど真っ白で、胸水がたまっている状態でした。

 

まずは飼い主さんにお話を伺い、様子がおかしい事は明らかだったので、状態を確認した後にレントゲン検査を行いました。レントゲンで見た胸の写真は真っ白で胸水がたまっている状態でした。

 

呼吸状態を改善させるために胸水を抜き、ひとまずは危機を脱しました。しかし、胸水の中に悪い細胞が出ていたため、腫瘍が原因で胸水をためていると思われました。

胸水を抜いた後のレントゲン写真でも肺に影が認められ、乳腺腫瘍の転移が疑われました。

 

その後も何度か胸水がたまって呼吸がしんどくなったので、そのたびに胸水を抜いて、少し楽になったらお家に帰ってました。

 

しかし胸水がたまり始めて2週間ほど経った頃、とうとうその子は天国へ旅立ってしまいました。

 

腫瘍が原因でたまる胸水の場合は、予後が悪い事が多いです。その上、胸水はある程度ひどくなってからでないと症状に現れないので、普段から呼吸状態を気にしておいてあげてください。

呼吸回数が増えていたり、身体全体で呼吸しているような時は要注意です❢