血液検査に関するお話は今回で最後になります。

今日説明する項目は普段は頻繁に測定する項目ではありませんが、症状を表す前に異常値を示す可能性がある項目なので健康診断の内容に組み入れています。

甲状腺ホルモン(T4)

甲状腺疾患(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症)が疑われる場合に調べる項目です。甲状腺機能亢進症は高齢の猫に多く認められます。

 

心臓疾患マーカー(NT-proBNP)

血液中のNT-proBNP濃度の数値の測定結果と聴診や画像診断等の情報を組み合わせるこ

とで、正確な心疾患の診断が可能となります。猫では初期段階における肥大型心筋症の指標

としても有用です。

 

膵臓疾患マーカー(Spec fPL)

膵炎を疑う場合に調べる項目です。猫で見られる症状は食欲不振、嘔吐、下痢などですが、

特異的な症状を示さないことも多いです。

 

糖尿病マーカー(フルクトサミン)

糖尿病を疑う場合に調べる項目で、過去2~3週間の平均血糖値を反映します。平均血糖値

が高くて尿糖が出ているなら糖尿病を強く疑います。

 

以上が健康診断キャンペーンでお勧めしている血液検査についてのお話でした。

血液検査といってもたくさんの項目があり、健康診断で見ている項目は数ある項目の中の

ほんの一部分です。しかし、その一部分をとっかかりにして病気の初期を見つけてあげるこ

とができれば症状が出てくる前に治療を開始できるかもしれません。

当院では「多くの猫ちゃんに長く健康でいてもらいたい」、「病気も早めにみつけてあげて、

ひどくなる前に治療をしてあげたい」という思いで年に2回の健康診断をお勧めしています。

今回受診された方もされなかった方も、今一度かわいい愛猫の健康について考えてもらう良い機会になれば幸いです。

 

それでは次回は血液検査以外の健康診断にどのようなものがあるかについてお話したいと思います。お楽しみに~♪